三陸わかめは、肉厚で歯ごたえがあり、色が濃く煮てもドロドロにならないのが特徴です。養殖わかめの収穫期は2月から4月。
ほとんどのわかめは水揚げ後すぐに茹でられ、湯通し塩蔵わかめとして加工されます。塩蔵わかめの新物は例年5月ごろに店頭に並びます。
また収穫期前の1月から2月には、成長段階の新芽を間引く作業が行われますが、その際に出る新芽は生わかめとして出荷されます。
この生わかめは柔らかく、風味も豊か。また塩蔵わかめに比べて栄養価も高く、ここ近年早春の名物として人気が出てきています。
当店の塩うにや焼うには三陸沿岸で採れるキタムラサキウニを使用しています。三陸のうにが美味しいのは、えさとなるわかめや昆布など海藻の質が良いから。岩手県内のうに漁は、例年4月頃から8月の半ばぐらいまで行われます。地域によってうに漁の時期、回数はさまざまで、当店の地元宮古では6月から8月の間に数回しか行われません。また、うに漁がある時期にしか流通しない商品が生うに。殻からむいた生のうにを殺菌した海水と一緒にびんに詰めたものです。みょうばんや保存料などを使用しておりませんので、うに本来の味が存分に堪能できる季節の味です。
当店では主に宮古湾、山田湾で養殖されたほたてを取り扱っています。
養殖ほたての出荷は通年行われますので、ほたてがない時期というのはありませんが、貝柱が最も大きく成長し、人気があるのは夏場の6月から8月の間。
丁度お中元シーズンに重なることもあり、店頭でも夏の贈り物として多くのお客様にご注文いただいています。
また冬は夏に比べると貝柱が小さくなるものの、卵巣や精巣が大きく膨らんだ子持ちのものが多く、煮物やボイルして食べるのにおすすめです。
刺身で良し、煮て良し、焼いて良し。
肉厚で身の味も濃い真いかは宮古の贈り物の定番です。
またいかは様々な加工品にしても生とは違う良さが出ます。塩と少量のみりんだけを使って作る当店のいか塩辛は当店の人気商品です。
さんまの水揚とともに宮古には秋がやってきます。
岩手県内でも有数の水揚量を誇る宮古の生さんまを当店でも全国各地へ発送しています。
刺身、たたきなど生で食べられる鮮度抜群のさんまは各地のお客様よりご好評いただいております。
また、地物・宮古産のさんまを使ったさんま寒風干し(さんまの丸干し)、さんまみりん干しなどの加工品は通年販売しております。
11月から12月、秋の終わりから年末の慌ただしさのなか、鮭の遡上が最盛期を迎えます。
当店の看板商品新巻鮭は、沖で獲れた皮の色が鮮やかな銀色で脂乗りの良い『銀毛』と呼ばれる原料を中心に使用しています。
鮭を塩に漬け込んで熟成させ、塩を洗ってから最後に干して仕上げるのが三陸の新巻鮭の特徴です。
新巻鮭一本もの、新巻鮭切身セット、新巻鮭切身など、年末には全国のお客様からたくさんご注文をいただく人気商品です。
鮭の水揚げとともにいくらの新物も11月から12月にかけて多くのご注文をいただきます。製品になったいくらは、年間を通して販売していますが、やっぱりお歳暮、年末年始の食卓で、など、新物の出る時期が一番人気です。
原料の良さが最もよくわかるシンプルな塩いくら、当店特製の醤油だれに漬け込んだいくら醤油漬。ぜひ一度お試しください。
また、鮭の水揚げのある時期は味付けをしない生はらこ、薄く塩だけをした甘塩はらこも地元のお客様を中心に多くのご注文をいただきます。はらこを使ってご家庭でいくらの味付けに挑戦してみるのもいかがでしょうか。
※宮古では生の鮭の卵をはらこ。醤油、塩などで味付けしたものをいくらと呼びます。
岩手県内のあわび漁は11月から1月の間。
資源保護のため、それぞれの地域によって決められた漁期のうち数回しか行われません。
活あわびの出荷は畜養の施設(あわび漁で採取したあわびをいけすで活かしておく施設)から漁期の後もしばらく行われますが、あわび漁の時期には新鮮で価格の安いあわびが並びます。
また、あわび漁の時期に出てくるのが三陸で『としる』や『としろ』と呼ばれるあわびの肝。干しあわびなど加工品を作る際に外した肝だけが生食用として流通します。独特の香りと味はお好みが分かれるところですが、好きな人にはたまらない珍味です。